3つのしびれの原因
しびれは
①腰部椎間板ヘルニアが代表的な神経圧迫、
②糖尿病や薬物などでの末梢神経全体の障害、
③脳出血や脳梗塞、腫瘍によって脳や脊髄の神経経路が破壊されて起こるなど、様々な原因で引き起こされます。
適切な治療を行うためには、原因特定が最も重要と考えられます。
また、しびれには、重大な病気が隠れていることもありますので、安易に放置しないことが大事です。
脳疾患によるしびれ
脳血管障害によるしびれは、急に出現した症状であることが多く、感覚障害として筋力低下を伴うことが多いのですが、感覚障害が唯一の症状であることもあります。
口の周りと片側の手がしびれる場合なども脳血管障害の可能性があるので注意しましょう。
脳の病気が疑われる場合には、脳のCT検査、MRI検査などの画像検査を行います。
脊椎異常からのしびれ
また、脊椎に異常があって、首
(頚椎) や腰 (腰椎)
の神経を圧迫することによって生じるしびれは、慢性的なしびれで最も多い原因の一つです。
この場合は、発症の日時が不明であったり、症状の変動があったり、ある一定の領域にしびれを認めます。
脊髄や脊椎の病気が疑われる場合には、脊椎・脊髄のレントゲン写真、CT検査、MRI検査など画像検査を行います。
このような種々の検査で病気の原因がはっきりすることが大部分です。
当院では慈恵医大脊髄外科のスタッフによる脊髄外来を行い、頸椎、腰椎変性疾患を中心に、年間20-30例の外科治療を行っております。