脳の健康と体の健康はつながっています。
毎年、健康診断をされている方でも、脳の健康診断はまだ実施したことがないということがほとんどだと思われます。脳の疾病は発症すると3人に1人は死亡する可能性があり、また3人に1人は後遺症などで今までのような日常生活が過ごせない可能性がある重大な疾患です。
脳溢血、脳梗塞など突然発症するように思える様々な脳の病気ですが、実は原因は高血圧や高脂肪症、高コレステロール、糖尿病など長年の生活習慣の乱れなどに起因する事も多く、進行していても発症までは無症状であることが多いのです。
当院では脳ドック、一般ドックを通して予防医学にも力を注いでいます。
毎年の健康診断と定期的な脳ドックの受診などの発症前の検査による早期発見や生活習慣の見直しを含めた早期の予防・治療で発症のリスクを軽減できる可能性が高いのです。
下記のどれかに当てはまる方は一度、脳の健康を考えてみたらどうでしょうか?
●40歳以上で一度も脳ドックを受診したことのない!
●高血圧、高血糖、脂質異常、高コレステロールや動脈硬化などの指摘を受けている!
●肥満傾向、過度の飲酒や喫煙者、塩分摂取量が多い生活習慣傾向がある!
●家族や血縁者で過去に脳の病気にかかった方がいる!
●日頃から頭痛などの気になる症状がある!
●頭の接触が多いスポーツをされている!
脳疾患は発症すると3人に2人の今までの生活を奪う可能性の高い病気です。
脳梗塞や脳卒中に代表される脳の病気の発症数は2020年度では約30万人、それは日本人の病気の第4番目になります。
そして、脳疾患を発症した人の約3人に一人が死亡、約3人に一人に障害が残るなど、発症すると約3人に2人の今までの日常生活が奪われてしまう可能性があります。
突然の発症?、いいえ、原因の多くは日常生活の積み重ねです!
脳疾患の多くは脳に血液を送る動脈が詰まったり、また破れて出血することが原因になり、突然発症するケースがそのほとんどです。
しかし、実は原因は高血圧や高脂肪症、高コレステロール、糖尿病など長年の生活習慣の乱れなどに起因する事も多く、進行していても発症までは無症状であることが多いのです。
また、心房細動などの循環器の病気も大きな原因のひとつとなります。
ご家族や親族の方で脳疾患になられた方がいらっしゃる場合も要注意です。
異常箇所がない人は2〜3年に一度の脳ドック受診を!
脳疾患を発症する方は、50代から増加し始めて、70代でピークを迎えます。
しかし、脳ドックでは若い方でも脳の異常が見つかることがあります。
異常箇所が見つからなかった場合は2〜3年に一度の受診、初回の脳ドックで異常が発見された方、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙歴がある方や親族に脳疾患を発症した人が多い方は、より短期間(1〜2年)で、脳ドックの受診をお勧めします。
定期的な脳の健康診断が重大な脳疾患を防ぎ、クオリティオブライフ(生活の質の向上)に役立ちます。
秋葉病院の脳ドックについて
当院では1993年に脳ドックを開設し、地域住民の皆さま、企業の職員を対象に年間約120例以上の脳ドック患者さんの評価を行って参りました。
脳卒中とは一般的に、脳の血管のトラブルで生じる突然の脳の病気(脳血管障害)であり、死亡率が高く、また回復しても後遺症のために生活の質を脅かす病気です。脳ドックはMRI(磁気共鳴画像装置)を使い、脳の断面図や脳血管の状態を検査するとともに、脳疾患の大きな原因となり得る大動脈の動脈硬化、心房細動などの心臓疾患や生活習慣の状態を心電図、血液検査等で把握する人間ドックです。脳卒中の原因を発症前に発見し、脳卒中を予防する事を主な目的としています。
また脳腫瘍、脳血管奇形等の脳疾患、認知症の早期発見、予防等も行います。
脳卒中の家族歴、血圧が高い、糖尿病、コレステロ-ル値が高い、肥満、喫煙等の脳卒中の危険因子をお持ちの方にお勧めします。